私達の仕事は多くの場合、故人様をお棺に納棺して終了となる
人は、亡くなると背がのびる。
そして、故人様は足先も延びてしまっているので、生前より背丈の高いお棺が必要である
棺はあの世へ行くためのお舟といわれており、ご葬家としては、燃やしてしまうものなのに高額
しかし亡くしてしまった大切な人のことを考えると心中複雑であろう
あの世へ軽自動車で行くかリムジンで行くか
舟に」乗るならば、おみやげももてせてあげたくなるものです。
故人様にとっては旅立ち
ついつい沢山入れてあげたくなるのが人の心
入れてあげても良い
ただし基本的には燃えるもの限定で!
したがって、高齢の故人様の場合、眼鏡や入れ歯はお断りの対象
お酒が好きだった
と1ッリットルの紙パックを持ち出す方もいるがこれもNG
燃えにくくなると言われているからである。
又故人様の旅支度の中にずだ袋という袋があり、中には印刷された紙に六文銭の絵が
書かれたものが入っている。
三途の川の舟渡し賃
そうお話すると、典型的豪快なご葬家は地獄のおにも金しだいか~!もってけどろぼ~!
ととお金が飛びかう
なのでその前に、大きなお金、つまり紙で出来たお札は
きっと故人様はみんなが使いなさいとおっしゃると思いますので、
アルミで出来ております1円玉を1枚お入れ下さい。
そう答えた
すると6畳のお部屋 お棺の周りにいらした40人ほどのおみうちの方々が
いっせいに我先にと1円玉を持ってきて
あ~!そんな~!重いかもしれません~!
そんなこと言っている間に・・・・・
なんとずたぶくろははち切れんばかりの、かた~い玉のようになってしまいました
なぜ燃えない者はだめなのか
一般的には、金属やゴム、皮製品はお骨に色がつくといわれたいるからだが、火葬場の火夫さん
いわく、カマがこわれるとかダイオキシンが出るとか・・・
が、私はやや疑問に感じる。
火夫さんは故人様がうまく燃えるように、のぞき穴から故人様を見ていると言われている
のぞきながら燃えないものを見つけると、担当の葬儀屋さんが後で怒られる。
不思議なことに沈黙のえらい順
火夫さんはえらいのである