夜の夜中   1本の電話が・・・

輝雄さんの友人から、お父様が亡くなったからと・・・・

人脈の厚い輝雄さんを知ってる方は、輝雄さんの携帯にかけてきてくれる

これが一番!

トラブルにもならず、ぼったくりにもあう心配はなく、それよりも友情価格に彼はすぐしてくれる

やりすぎなくらいでも彼はいう

いいんだよ。しりあいだから.

自分の携帯にかけてくれる人には出来る限りのことはしたい!

ありがとうって感じてくれるだけでうれしい・・・と

しかし本音、経営側はあまりいい顔はしていない・・・・・

でも彼は、耳も貸さない・・・彼のやり方らしいから、そりゃあ、みんな電話してくる

その方のためのその方らしい葬儀

いまどきこんなに考えて、しかも超安く遣ってくれる人は身内といえ天然国宝である

この日は、私と二人で行った

自宅で静かに息を引き取ったらしい

遺族は苦しまなくて良かったと喜んでいたが、これがくせものである

自宅で息を引き取った方はまず、解剖に回される

これは、悲惨である

すくなくとも、私が死んだときは絶対にいやだ!

彼はすぐ飛んで言って警察と話をした

葬儀屋が知り合いで病院にはかよっていたとあり

大丈夫!解剖はしないでくださいと話し合いで解剖にならないでおっけいにしてくれる

簡単に解剖っていうけど、ほんとに言えないくらい悲惨である

しかも、その状態は遺族は見ないから知らない

そう、葬儀屋さんの仕事なのである

おかしい話だ

医者は、患者が生きているからこそ金になる

死んだら1円にもならないから、手間はかけないのである

裸にして切り刻んでそのままのときもある

水をぶっ掛けてつ~と滑らせてある

中身は適当に突っ込んでザクザクと縫って終わりである。

涙が出る

医者と看護婦をにらみつけてやりたくなったものだ。

今日のご遺体も輝雄さんの一言で解剖をまぬがれた。

霊柩車で病院に・・・・

ねえ、ゴム手もった?

もったけどゴム手なんかしたら仕事もらえないから

は?なにが?

私達は感染をほかに移さないように守る義務があるのよ

院内感染が何でひろっがったか・・・・

患者ではないのよ!医者と看護婦よ!

医者がくせで触るネクタイと看護婦が気にする看護婦の帽子

あそこに菌がついて全病棟に広がったの

だから今は、看護婦も頭には何もかぶるのを禁止にしたの

手袋は必要なの!

使う前には空気を入れて穴が開いていないか確認

手にはエタノールをつけて、傷がないか確認

もし、しみたらそこは傷があるから、その傷にアロンアルファをつけてとめる

大丈夫簡単にポロットとれるから

そのささくれからの、感染がいちばんおおいいのです

そんなやり取りをしながら、病院にむかう

イライラする

すると裏門があく

病院の地下につながる通路

木も花もないたかーいコンクリートに囲まれたカーブした通路

これは道ではない

つめたい通路である。私はこの通路がきらいである。悲しくなる

カツ~ン、カツ~ンと響き渡る廊下

こちらです

案内してくれたのは、病院についている葬儀屋さんである

ゴム手をしている・・・・ほら感染予防だ・・・私はこころで思った

この仕事も大変だ

亡くなった人を毎日地下で待っている

葬儀屋の知り合いがいないと、その人の仕事になるが、知り合いに頼みたいと言われると

1円にもならない

月に大金を払って仕事を病院や警察にもらっている契約葬儀屋である。

これ以上はなすと、苦情が来るのでやめておこう・・・・

手を合わせてドアをしめる

担架に乗せていこうとフトンをめくると!

なんで?血だらけ・・・・・・

なんで?

私はその葬儀屋をみた

しっりませ~ん 

むかつく

輝雄さん!ゴム手袋!

私は強引に輝雄さんからゴム手を奪うようにとった!

こりゃつれて帰った後がたいへんだぞ~

そいつが言った

やはりむかつく

遺族に見えないようにシーツごともち上げて

台車にのせる

故人は裸である

解剖ギリギリだったらしい

かってに解剖してすっごい金額の請求も来る

不愉快な話だ

しかし、手を合わせにきた先生と看護婦は何の防御もしていない

空気感染はないらしい

私達は遺族とともに御自宅に帰る

ねえ、なんで自宅で静かに亡くなった方が血だらけなのよ
おかしくないかい

こんなに大量の血を吐いてるんだよ

なんで遺族にかくすのよ

なんで教えたらいけないのよ

なんかあったんだよ

病院で!なんか遣ったんだよ!きれいになくなったって喜んでた遺族にうそがあるはずがない

ますますむかついた

自宅について私はさらに帰りたくなった

人一人やっとの道を故人を担架で持ち上げてすすみせっまい!玄関から直角の部屋に入る

お、おもつ!

しかもその部屋

フトン一枚引いてぴったり・・・・歩く場所も何もない

こんなにせまい部屋を私は始めてみた・・・・

家に連れてきたかった・・・・気持ちはわかる

しかし、わたし達の気持ちも考えて!

おけるかこんなとこ!

もちろんここでは納棺は出来ないし線香をおく間もないのだから

さあ、ここで私は言われた

このシーツとらないとフトンが血だらけになってしまうから、仏さんまたいで

両手もって持ち上げてくれる?おれはシーツをひきぬいてっ浴衣着せるから

い、いまなんか・・・・おっしゃいましたか・・・・・

わかったよ

やるしかない!

お年よりはあまり死後硬直はない・・・・

やらかい・・・・・

するとちょっとまった

注射の針穴から血が噴出してきた・・・・

ぎえ~!!!!!!!

でもやるしかない

やっとの思いでシーツを抜き、もっくんの映画おくりびとのように慣れた手つきで

輝雄さんは浴衣をきさせた

でも、とても故人のお顔は、静かに息を引き取ったようには私には

ごめんなさい

見えなかった・・・・

かなしそうなしょボーンとした顔にみえた

かわいそうに・・・自然とそんなことを言いたくなるような

私は手をあわせ、垂れ下がった片方のほっぺを直してくれている輝雄さんをただ

みつめていた

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